たまりば

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【介護リーダーに伝えたい100の言葉】

2013年10月04日

福祉の現場業務では、常に完璧でいるのは難しいです。



ご利用者の支援、声かけなど、不十分で反省することがあって当たり前です。

逆に、完璧と思ってしまうことの方が、ご利用者の日々変化する希望が反映されず、
怖いと思います。



実際に、「活発な福祉の現場だな」と思う会社にお邪魔すると、介護現場で失敗した
事例が沢山出てきます。



逆に、凝り固まっているな、という現場に伺うと、「自分たちはやっている」、「こ
れ以上の課題があるのだろうか」という話になります。



現場業務の失敗談が出るか否か、そして、失敗談に対して、前向きな話が出るか否か
は、事業所の状態を判断する基準だと思っています。



ある登録ヘルパーさんとの勉強会でこんな話題が出ました。



「朝食を作りながらの流れの時、利用者様がトイレから戻り椅子に座ろうとする所ま
では見守っていたのですが、次の瞬間、私はガス台の方を向いてしまい、「ドスン」
と音がして振り返るとイスに座りそびれて転倒してしまった。きちんと座り終わるま
で見守らなかった点反省しています。怪我もなく良かったですが、、、。」



この話題提供に対して、皆で意見交換をしました。



「転倒などあった場合は、基本は事務所に報告。些細なことであれば、申し送りノー
トに記録しておくこと。それから、ご利用者から許されるのであれば、傷がないか、
アザになっていないかなど、服を脱いで確認させていただくこと。」



「知的障害の方と接することが多かったので、施設にいる時間に転倒したり傷をつ
くったりしたら、その時の状況を正確にできるだけ細かく連絡帳に書くようにしてい
た。知的障害の方は、ご自分でご家族に言えない方が多いので、その分ご家族が、施
設で変わったことがあった場合の事実確認に敏感。連絡帳に書く手間はかなりかかっ
たのですが、ご家族が気にされるところであり、丁寧に対応するように心がけてい
た。」



「ご家族に前向きに事実関係を明示して納得いただくのは、中々骨の折れる調整でし
た。でも、今思えば、難しい調整を乗り越えると、親御さんとの信頼関係が深まって
いた様に思います。」



など、活発な意見が交わされ、一人のヘルパーさんの一つの失敗を機に、大勢のヘル
パーさんの行動が向上するだけでなく、ヘルパーさん同士の繋がりが深まります。



完璧でないことを公にして、皆で前向きに考えていける事業所作り、これは福祉事業
所に良い人が集まり、持続的に発展する秘訣です。



こんな、福祉事業所内の仕組みづくりに、今月もとことん向き合っていきます!





  • Posted by 前田豊(社会保険労務士) at 10:51│Comments(0)
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