たまりば

多摩のビジネス・経済 多摩のビジネス・経済昭島市 昭島市

大雪 福祉施設の対応

2014年02月23日

こんばんは。福祉社労士の前田です。



久しぶりの週末好天ですが、雪崩が心配ですね。事故等起こらぬよう祈ります。



さて、今週一週間は、福祉施設経営者と、危機対応について話しました。

皆さん、もちろん日ごろから疎かにしている訳ではないですが、今回の大雪のような
ことがあると、改めて意識されます。



ヘルパーさんがご利用者宅へ向かっている時に大地震が起きたら、どのように行動し
たらよいのか。ご利用者のお宅から出た直後に、大地震が発生したら、引き返すべき
か等々。



事業所としては、ヘルパー自身の安全を確保の上、事務所に戻るようマニュアルを課
す場合が多いと思います。何より、集合場所を定めておくのは重要です。



私も障がい者通所施設でしたが、有事の時には、第一集合場所を定め、その後避難場
所へ移動する流れを確認してご利用者・職員共に練習していました。





今回の雪では、営業の仕方に苦労した事業所が多いです。

結果的に、私が知る限り、多くの事業所が大雪の日は休業しました。



でも、介護タクシーで人工透析が必要な方がお客様だったり、訪問介護でお一人暮ら
しの方などは、何とかして行ったケースもあったようです。入所の施設では、職員が
全員出勤できずに、休業になったデイのスタッフが応援にまわった話も伺いました。



私個人的には、事業所は極力動かない方向でサービス中止調整し、どうしても訪問等
必要な方について時間を遅らせても対応できるように、ゆとりあるスケジュールにす
べきだと思います。





また、何より大事なことは、今後に向けて、事業所としての考え方を関係者(特にケ
アマネ)に伝え、前向きに話していくことです。次回、大雪警報等がでた場合に、事
前にサービス日をずらす等の対応ができる体制づくりです。



介護保険サービスは、ケアマネを始め、関係機関との信頼関係があって、ご利用者に
包括的な良いサービスができます。

今回の雪は、福祉サービスが成熟する機会の一つとしていきましょう。





ちなみにですが、大雪で職員を休ませた事業所も多いと思います。

事業所の都合で職員を休ませた場合には、事業所は職員の平均賃金の6割を保障しな
ければなりません。

しかし、大雪台風等の不可抗力の場合にはこの限りではないとされているので、今回
の大雪による閉所は休業手当の対象ではないと考えられます。しかし、「大雪で利用
者数減が見込まれるため職員を休ませた」ならば、事業所の経営上の都合になります
ので、6割保障が必要になります。

この境は、なかなか難しいですね。

疑問のある方は、よろしかったらお問い合わせください。





  • Posted by 前田豊(社会保険労務士) at 00:35│Comments(0)
    上の画像に書かれている文字を入力して下さい
     
    <ご注意>
    書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

    削除
    大雪 福祉施設の対応
      コメント(0)