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経営の究極

2012年07月21日

昨日の学びは、豊田みどりさん(大阪同友会障害者部会長)から。
東京同友会障害者委員会にお越しいただきご講演いただいた。
豊田さんは24歳でスナックを始め大成功、その後様々なご苦労を
されて不動産業に転身、これも大成功される。
商売道30数年の凄腕経営者だ。

そんな豊田さんが新たに始めたのが障害者就労継続支援B型事業所。
実にもうからない仕事だ。


豊田さんが障害者に関心をもったのは、大阪同友会で経営者仲間と
触れている時に、障害者雇用をしている経営者仲間の真摯な姿勢に
学んだからだという。


最初はご自分の不動産会社で障害者雇用をして、管理している物件の
清掃業務を担当してもらった。

豊田さんは障害者雇用の経営の効果を述べてくださった。

・障がい者の業務を切り出すことで自分たちの仕事の整理になる。

・障がい者がわかりやすいように物の片付けをするようになった結果、
 社内がきれいになり、業務が効率化した。

・元々事務で雇っていた社員が何々上手く仕事ができないことが多か
 ったのだが、障害者雇用を機に掃除部署の責任者に配置換えした。
 すると、メキメキ能力を発揮し始めた。

・何より、豊田さん自身が人と向き合う大切さを再確認できた。(障が
 い者雇用がきっかけで息子さんに事業承継できたのだそうだ)


今、豊田さんは、不動産業をすべて息子さんに譲り、これからの人生を
B型事業所にかけるのだそうだ。B型事業所では、障がいのある方と自
転車のリサイクル事業を行っている。

捨てられた自転車を拾ってきて、分解し磨いてリサイクルするのだという。


言葉のない知的障害の方が、見事なまでに綺麗に磨き上げるのだそうだ。

スライドも無い口頭のみの説明だったが、豊田さんの話しぶりから、ピカ
ピカの自転車があまりに鮮明に想像できて、思わず涙が出てしまった。


経営をとことん突き詰めていった結果、最終的に障害者雇用に行きついた豊田さん。

本気の経営者魂で行う就労継続B型事業所がどんな風に展開していくのか、全国の
福祉関係者は見逃すわけにはいかないだろう。



豊田さんのB型作業所「iワークひまわり」はこちらから
      ↓  ↓  ↓
http://iwork-himawari.com/mese/index.html




  • Posted by 前田豊(社会保険労務士) at 22:54│Comments(0)
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