おはようございます。福祉社労士の前田です。
昨日は、しずかとチャレンジドミュージカル(千葉県市川市)を観てきました。
障がいの人が多数出演する市民ミュージカルです。
もう9年も続いているとのこと、それなりの品質であることは想像していたのです
が、実際に観た感動は期待以上、素晴らしかったです。
しずかも終始手を叩いて、観ていたのが嬉しかったですね。
障害のある方が多数出演するミュージカル、プロの方とのコラボが実に絶妙でした。
障がいの人が、ざっと見たところ、50人以上出演していました。障がいの人の人数と
躍動感で見せ場も多々ありましたが、綺麗に見せるところは、やはりプロの方の演技
でした。
あえてはっきりとした言い方をすると、プロの人が主演で、障がいの出演者は盛り立
て役だろうと感じました。
障がいの人の出番を無理に多くする演出は全く感じられず、主演・盛り立て役のバラ
ンスがすばらしく、コラボすることでミュージカル全体の品質が間違いなく高まって
いました。
これは、中小企業における障がい者雇用と同じだな、と私は思いました。
法律を上回って障害者を雇用している中小企業は、「主演」と「盛り立て役」のアク
セントがきっちり利いています。
例えば、障がい者雇用率40パーセントを超える物流会社では、正規発送前の段取り作
業(帳合いや箱詰めを8割方行う等)を障がいのある社員グループが行い、最終工程
の発送作業(帳合い物・箱詰め物に封をする、住所別に発送する)などを正社員が行
う役割分担を明確にしています。
その結果、会社全体の生産性があがっています。障害のある社員の作業グループがあ
るお蔭で、品質が向上しているのです。
昨日見た市民ミュージカルもまさしく同じだと思ったのです。
プロの出演による魅せるパート、障がいのある出演者による躍動感あるパートのアク
セントが上手く利いて、ミージュカル全体の感動が明らかに増していました。
私は、ミュージカルを観に行ったのと同時に、ミュージカルの中に、これからの障が
い者雇用の姿「障がい者雇用をしながら小さな会社の生産性が向上する」を魅せてい
ただいたのだと思いました。
元気になるミュージカルをありがとうございました!
(※上記記述は、あくまで私の感想で、ミュージカル主催者の意図等はいっさい確認
していません。)