福祉施設の現場リーダーへ

前田豊(社会保険労務士)

2014年02月24日 21:59



こんばんは。福祉社労士の前田です。

2月も最終週、だいぶ春らしくなってきましたね。



小さな福祉施設の現場リーダー育成について書かせていただきます。



特別な帝王学プログラムは必要なく、日常的に現場で起きている「様々な問題に正面
から向かうこと」、そして「チャレンジングな目標を立て実践していくこと」、その
繰り返しこそが大切だと思っています。



施設としては、目標を立てる過程、問題に立ち向かう過程を支援することが大事で
す。



目標を立てる過程について。



例えば、ある放課後デイサービスが、今年度新たに「お泊まり事業」を企画しようと
しています。

リーダーは、なぜ「お泊まり事業」を実施していきたいのかを、スタッフに説明し、
お泊まり事業がもたらす影響について、スタッフと共に考える場を設けること、お薦
めしています。



影響については、4項目から評価します。

?ご利用者(見込みの方含む)・ご家族への影響

?スタッフへの影響

?財務・コスト面への影響

?日常業務への影響(普段と異なる業務がどの位発生するか)



4項目から評価することで、個人の思いからくる事業の偏りを修正でき、4項目ごとの
発展性を考え、さらに4項目の関連性を議論していくと、話が発展していきます。



「おとまり事業の継続」が、ご利用者に新たな社会体験の場を与え、口コミで広がる
と新たなご利用者(ファン)獲得に繋がるのではないか。



食事、宿泊場の準備など、新たにしなければならない業務が何十もあるので、残業が
予想される。やりきれば達成感にもつながるのだが、今年の段階ですべきかどうか。



こんな形で、スタッフ参加で考える場をつくることが大事です。

逆に、こんな場をつくることができる人であれば、リーダーとしての適性は十分ある
と考えます。



そんな話し合いの場の作り方を、施設はリーダーに伝えるべきです。



私はそんな考えに基づき、福祉施設を訪問して実践させていただいています。



明日も、「働きやすい福祉施設づくり」のため実践していきます。