受容と仲間意識をもって働く

前田豊(社会保険労務士)

2013年12月04日 00:56

名古屋の社労士浅野先生にお声かけいただき、勉強会に参加してきました。



障害(下肢障害)をもって、企業内社労士として働く渡辺さんの話を伺いました。



中途障害の渡辺さんは、当初、自分の境遇を受容できず、障害を公表せずに入った会
社を1年で辞めることになったそうです。下肢障害をクローズにしていたので、立ち
仕事など無理があったためです。



その後、就職活動中に、ハローワークの担当官から障害を公表しての就職活動の提案
を受け、オープンで働く挑戦を始めました。



障害をオープンにして入った今の会社は、丁寧に配慮をしてくれて、座った仕事に就
くことができるようになりました。

でも、形の上ではオープンにしても、渡辺さんにとっては、会社の作業着に着替えた
り、何か障害が明るみに出るようなことが嫌で、何かふっきれない思いだったそうで
す。





その頃の心の支えが、スポーツでした。

渡辺さんがたまたま「もう一度走りたい」と発した一言を、理学療法士の先生が聞
き、ならば「ランニングチームを作ろう!」と3名のチームを結成、その後同じ思い
をもった参加者が増え、ランニングのチームとして活動するようになりました。

渡辺さんは、ランニングチームを通じて、仲間を意識できるようになったのだそうで
す。





渡辺さんは、自身が障害を受容できず、中々旨く働けなかった経験から、「受容」と
「仲間意識」を大事に働くことを、障害をもって働く人に伝えていきたいのだそうで
す。

https://www.facebook.com/DaHeZhiJiaoZouXingHui





まさに働くことの原点がここにあると思います。

これからも、もっともっと障害のある人と共に働くに関わっていきたい思いがますま
す強くなる話しでした。