【介護リーダーに伝えたい100の言葉】

前田豊(社会保険労務士)

2013年10月12日 07:36

訪問の事業所では、サービス提供責任者が、ヘルパーのリーダー的役割になる場合が
多いです。



ヘルパーさんが、現場で見聞きした生の情報をいかに引き出すかは、サービス提供責
任者(サ責)の腕です。



ヘルパーさんが見ているご利用者と、サ責が見ているご利用者は、異なります。



ヘルパーさんは、ご自分が担当している時間帯のご利用者を見ていて、サ責は他のヘ
ルパーさんが担当している時間も含めてご利用者を見ています。



すると、一人のヘルパーさんが言うことが、ご利用者の生活全般からみれば、実はあ
まり大したことがないとサ責が判断する場合があります。



でも、一人のヘルパーとしては、目の前で起きていることがすべてですので、「これ
は大事だ」と思ってサ責に訴えます。



ヘルパーさんとサ責の隔たりが生じかねない状況です。



隔たりでなく、協力関係をつくっていくには、



ヘルパーさんは、「次の支援に繋げる」視点をもってサ責に報告できると良いと思い
ます。



サ責としても、ご利用者の支援の全体像を、ヘルパーさんに伝える努力が欠かせませ
ん。



全体像を示した中で、ヘルパーさんに対して、「あなたにしてほしいのはこの部分」
とはっきり明示します。すると、ほぼ間違いなく、ヘルパーさんは納得し、使命感を
発揮してくれます。



訪問事業所のサービスの質は、サ責にかかっていると言われています。実際の稼働
は、ヘルパーさんがいなければ成り立ちません。



サ責とヘルパーさんの関係は、とても興味深いです。



いろいろな事業所の素敵な取り組みを見ていきます。



我は「サ責の達人」という方からご意見いただきたいですネ。