粋な働き方をしよう

前田豊(社会保険労務士)

2013年03月30日 22:37

作家 童門冬二先生のお話しを伺った。
先人に学ぶ粋な働き方というテーマで、織田信長が
創り出した粋な働き方の考えを学んだ。

当時の武士の価値観は「一所懸命」。一所懸命は、
自分の土地を奪おうとする者と、命がけで戦う意味で、
武士であるならば、もたねばならない当たり前の価値だった。

しかし、織田信長は土地の価値には興味をもたず、
カルチャー(文化)に価値を感じる世界を創り出した。
千利休(せんのりきゅう)の茶道に代表されるカルチャー
(文化)の価値を高めることで、カルチャーを通じてお金
のやりとりがされ、カルチャーに人が集まることで取引が
生まれる。カルチャーを軸に、内部経済が活性化した、
それが安土桃山文化だったそうだ。

これは、今の働き方にも大いに当てはまりそうだ。
財産や地位を守るのに一所懸命な人・会社は山ほどある。
みんな生きていくに必死なのだから、止むをえない。
私も、ともすればそうなりがちだ。

でも、価値を少し転換して、意識してカルチャーに
価値を感じて働いてみようと思う。私にとっての
カルチャーとは、経営理念だったり、理念に近づくために
目先の営業とは異なる貢献活動だったり、経営者仲間と
共に勉強する時間だったりする。

遠くに木を1本1本大切に植えながら、3年後には青々とした
森を創る、そんな働き方をしていこうと思う。