たまりば

多摩のビジネス・経済 多摩のビジネス・経済昭島市 昭島市

福祉施設を外部に開放する意義について

2014年02月08日

こんばんは。福祉社労士の前田です。



開かれた福祉施設について書かせていただきます。

福祉施設は、外部の人を素直に受け入れてこそ、成長していけると思っています。



ある放課後デイサービスを紹介します。

私は以前、この放課後デイサービスに人を連れて見学に伺ったことがありました。

ご利用者の日常を乱さないようにと、事前に、見学時間、人数を尋ねました。

すると、管理者の片より、「うちのご利用者はよその人に慣れているから、いつでお
歓迎ですよ」との返答でした。



この放課後デイには、学生アルバイトや社会人のボランティアが沢山来ています。

見学者も多いのだそうです。



私は、この放課後デイのご利用者は実に幸せだと思いました。



しずかもそうですが、障害の人は、一生の間に出会う人の数が、障害のない人に比べ
てずっと少ないです。豊かな人生をおくるために、意識して人と出会えるようにして
いきたいものです。だから、小さな時から、人と接する習慣をつけているのは、とて
も貴重なことだと思うのです。



また、よそからの人を受け入れることで、職員のサービスの質も格段に高まります。

職員が外部の人に、自分の施設の方針や、なぜそのような支援の仕方をするのか説明
することは、支援者の考えを整理することになります。



当たり前のように日常していたことが、実は、社会的にみたら外れていると気づくこ
とも多々あります。



例えば、私が障害者施設の現場管理者をしていた時に、月に2回エアロビクスの先生
に来ていただいていました。



曲にあわせえて、毎回、同じような動きをするのです。私は、当初、「なぜ働く作業
所が体操をするのだろう」、と疑問に思いつつ、障害の方の体力作りになるのだと
思って受けていました。



でも途中から考えが変わりました。その先生は、障害の方の自立を重んじる方で、職
員が障害のご利用者に安易に手助けしようものなら、厳しく職員をしかりつけるよう
な方でした。



ある時から、私はその先生の指導を、単に体を動かす指導というよりは、障害の方に
いかに接するのかコンサルティングを受けていると思うようになりました。



もちろん、支援方法にはいろいろあり、その先生の方針が正しいとは限りません。

でも、体操の先生のような考え方もあるのだ、と素直に耳を傾けることは、明日から
の施設運営、作業支援に、新たな気持ちで取り組む刺激を与えてくださいました。



よい福祉経営をしようと思ったら、外部の風を積極的にいれましょう。

特に、現場職員に、積極的に外部の人と関わるよう仕向けていきましょう。



外部環境は、施設の風を入れ替える何よりの刺激です。





  • Posted by 前田豊(社会保険労務士) at 00:47│Comments(0)
    上の画像に書かれている文字を入力して下さい
     
    <ご注意>
    書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

    削除
    福祉施設を外部に開放する意義について
      コメント(0)